Vasco ヴァスコトートバッグの凄み|埼玉大宮亜洲’S

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モノに備わる質感やエネルギは、素材が持つエネルギや手仕事の丁寧さの足し算と掛け算だなと感じることがあります。
その昔、機械エンジニアだった頃、先輩方から「設計者の良心」という言葉を聞きました。ある用途に対して構造設計を行う際に、特にコスト面から「このぐらいでいいや(問題は起きない)」というふうに上限をわずかに下げる考えが生まれがちですが、そこを、「いや、わずかでも強度を上げておくことで、不具合の確率を減らしておこう。」という思考です。

モノを作る職人さんの手仕事では、それが作品に現れ易いと思います。上の写真は、
Vasco ヴァスコ CANVAS×LEATHER POSTMAN TOTE BAG(ASHOES別注) NATURAL
の縫い目上端(バッグの上部、口の上端)ですが、帆布2枚と革の3層構造になっているのがお分かりになるでしょうか。

トートバッグのボディになる帆布の上端に革を縫い付け、その端部を丸めておいて、帆布を縫い合わせて袋状にする時に革同士も縫い合わせ、端部が見えないようにもう一枚、帆布を重ねてバッグの上端を一周縫い上げる仕事。

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フェルトを贅沢に厚くして、持った時、肩に掛けた時の硬めのレザーが当たるショックをマイルドにする仕事もそうです。

下の画像では、帆布ボディに持ち手を縫い付けた部分ですが、一番負荷がかかるU字型ステッチの上端は二度縫い(同じ運針で2回縫う)になっていました。強度を2倍にしてあるわけです。

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このように、見た目からは分かり難い細かい所に気を遣い、職人の良心をさり気なく入れ込む作品は、使う者にもオーナーシップの意識を高めてくれます。

帆布内部に薄く控えめに捺印されたブランドロゴ。気をつけないと気付きにくい。

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ボディのサイドに配された3つの鋲。これはなんと鉄を使っており、使うほどに錆が生ずる仕掛け。ブランドの所以からも、船の長旅で帆布や金属にヴィンテージ感が備わる経年変化を、予め織り込んであるということ。dsc_0183

硫化染めされたオリーブカラーの帆布には、既に当たり、色落ちのヴィンテージ感が現れ始めており、好奇心を最大限に揺さぶってくれます。

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この2色のトートバッグは、帆布の色と革の色の組合せが定番とは異なっていて、帆布色×ブラウンレザーの当店別注色として生産して頂きました。長くご愛用頂きたい逸品です。

Vasco ヴァスコ CANVAS×LEATHER POSTMAN TOTE BAG(ASHOES別注) NATURAL

Vasco ヴァスコ CANVAS×LEATHER POSTMAN TOTE BAG(ASHOES別注) OLIVE

店舗名 Ashoes メンズセレクトショップ 亜洲’S アシューズ
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