この写真。見る人が見ると、血圧が上がるものなのです。
S409XXX WWⅡ
1940年代、第二次世界大戦の最中、アメリカ国内では戦況が激化するにつれて物資統制が強化され、XXも例外なくその余波を受けた。ワークウェアとしてのディテールは簡素化が余儀なくされ、刻々と変わり続けた。そこには戦時下に語れなかった労働者たちの物語がある。
アメリカを支え続けた人々の歴史を一片をCONNERS SEWING FACTORYが再編する—
これはコナーズソーイングファクトリーConners Sewing Factoryが語る一文。
第二次大戦中、ジーンズを1本縫い上げる仕様が、都度都度変遷したとされています。
縫いを省略したり糸の消費を抑えるステッチに変えたり。金属リベットを省いたり、優秀な縫い子が軍服生産に召集される中で、残った人たちが ”思い思いに” 縫い上げたりする品質のバラつき。
そんな不安定な「大戦モデル」を好むデニムマニアが多いのも、頷けます。
Conners Sewing Factoryをご存知の方にとって、これが ”唯の大戦モデルではない” ことがお分かりですね。1900年初頭に使われたヴィンテージミシンで縫い上げるだけでなく、当時の糸、染め、デニム生地、そしてディテールとなる随所の歴史的縫製(機械と技術)の再現。
それも、ヴィンテージジーンズ(大変高価です)を多く蒐集し、解き、研究するステップを通過することでしか得られないスペック理解。
一言にヴィンテージミシンと言っても、「見つからない、動かない、部品が無い」という難しい課題をクリアーしています。
これだけの非効率な仕事に関わった人たちと、亜洲’Sが一緒に仕事をさせてもらえるというのも、とても感慨深いもの。初めて47モデルが当店に届いた後、遂にこの大戦モデル、その後に46、更にGジャンの到着を予定しています。ご期待下さい。
↑大戦モデル用に新開発した、ムラ糸デニム13.5oz、日本製。
↑左が大戦モデル、右は47(亜洲’S別注)。大戦モデルは更にインディゴが濃い。
↑上が左ポケットサイド、下が右ポケットサイドのステッチ。長さが異なるだけでなく、チェーンステッチと本縫いを使い分けている。
↑リベットで留めるバックポケット(裏側から)。リベット上部のステッチが閂留めではなく本縫いに省略されている。(大戦時の物資統制の影響)
↑watch pocket上部にリベットは無く、ステッチ補強のみに。(物資統制)
リベット(鉄製銅メッキ)を結ぶステッチは幅広。(大戦モデルの大きな特徴の一つ)
↑ヴィンテージの特徴であるトップボタン左のVステッチ。大戦モデルはこの鋭利なVが特徴。
↑トップボタンは鉄に亜鉛メッキ(光沢が強い)。第二ボタン以下は鈍い光沢の鉄。
↑丸みのある鉄製ドーナツボタン。このカーブこそ”手打ち”の証。
↑裾のチェーンステッチも荒っぽく、セルビッジが雑に閉じていたりするものも多かった。
(ベテラン縫い子は軍服製造に召集された結果か。当時の縫製品質の低下。)
これらはヴィンテージ大戦モデルの特徴の一部です。是非当店で手にとってご覧頂きたいと思います。
店舗名 Ashoes メンズセレクトショップ 亜洲’S アシューズ
所在地 330-0845
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